omiは不発弾

高知っていいところだよねぇ。

思えば、コーヒーに関わり始めて1年が過ぎた。

 こんにちは。

 

 

 というかお久しぶりです。

 

 

 変に書きたいことが溜まってくると、上手くまとめられず、書き悩んでいた挙句、更新に1ヵ月以上かかってしまいました(汗

 いかん、いかんよ!

 

 

 

 

 とまぁ言っている間に、コーヒー趣味になって1年が過ぎました。

 

 

 

 コーヒーとの出会いは、ツーリング趣味で見つけた喫茶店【JOKI COFFEE】

 当時が懐かしい。今でもお世話になっています。

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 コーヒーって、香りはいいけど、何が美味しいのかわからん。

 苦いし。。。

 

 

 メリットとして、"眠気覚まし"というイメージはあったので、夜勤の際(前職)に飲むことはありました。美味しいと思わなかった結果、もっぱら微糖の缶コーヒー。

 

 美味しいと思わないものの、飲むことに少し慣れてきましたし、JOKI COFFEEでは、「うちはコーヒーがメインです!」と主張しているかのようなメニュー(やたら細かいコーヒーの情報や、農園の説明がされたページが各豆に1ページずつある)であったことがあり、注文します。

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 こんなフレーバーよ!と書かれているが、「シトラス」、「チョコレート」、「ベルガモット」などと書かれていることに疑問しかない。

 いやいや、これコーヒーでしょwww シトラスシトラス、チョコレートはチョコレートよ!

 

 ただ、しっかり情報の入れられた1冊のメニューは面白く、退店するまでずっと読めるほどでした。コーヒー無知からすると理解が難しい故に、内容はあまり入ってはきませんでしたが、こだわりを感じることができました。

 

 

 そして、わからんまま注文して飲んだコーヒーが

 

 

 

 

 

 

 

うまい!

 

 

 

 

 

 

 

 今だからこそわかりますが、コーヒー豆そのものの質(スペシャルティ)、焙煎技術が味の重点ではありつつも、それを活かすドリップ法(技術、道具)と、コーヒーをより愉しめるロケーション、味わうことに集中できる環境が整っていたといえます。

 マスターは無愛想な職人気質タイプなので、人によっては「合わない」という人もいますが、わし個人としては好感が持てます。好感が持てるというか、否定する理由がない。むしろ、面白い人だなぁという印象です。

 そんな良いお店だからこそ、未だに時間をかけて通っているわけですが。

 

 そんなこんなで、

 

コーヒーは五感で愉しむ(より愉しめる)もの

 

と知ることができました。

 

 

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 ちなみに、同じく環境含めて美味しいなぁと思ったコーヒー屋さんは、同じく、ツーリング趣味により見つけていた津野町【七不思議】さん。

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 山の中にあり、車通りも少ないため静か。

 

 小雨が降っている時に行くのが個人的におすすめで、雨音を聞き、山の静かな雰囲気を味わいながらコーヒーを愉しむことができる。店内も机2つ(2グループ計4席ほど)しかなく、客がもう1組いるかいないかぐらいで、とても静か。

 

 コーヒーをそもそも飲まない、飲めない子どもの入店は禁止とするなど、一見敷居が高いが、コーヒーを愉しむことに集中するためのこだわりであり、環境づくりの一環と言える。

 ドリップ技術もかなり高く、浅煎りの酸味も深煎りの苦味も、舌に嫌に残ることなく、頭でクリーンに感じることができる。

 

 

 

 

 

 さて、方向を戻しまして。

 

 コーヒーに興味を持ち始めると同時に、世界がコロナショックになり始め、あちこちでコーヒー体験をするという行動はしにくくなりました。

 

 本来であれば、JOKI COFFEEさんが月1のペースでコーヒー教室をしていたので、そこでコーヒー体験をしてみて、コーヒーを趣味にする(器材に投資する、自宅で淹れる)かどうか判断するつもりでしたが、感染予防の観点からコーヒー教室は中止になり、数か月開催されませんでした。

 

 

 その間、コーヒーに手を出さずに過ごしていましたが、時間が勿体ない!と判断し、当時配布された給付金を資金に、グッズを購入するのでした。

 

 そして揃えたグッズがこちら!

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KO-NO式ウッドハンドルサーバー&ドリッパー タカヒロポット0.9L、ポーレックスミルⅡ

 

 あ、半分嘘でした。

 ドリッパー&サーバーは、2人用のやつではなく、4人用のもう一回り大きいもののタイプを購入(サイズが写真の物と異なる)。

 全く知識がなかったのでね。大は小を兼ねるってやつだろう!と購入したのです。JOKI COFFEEの大下さんが、「うーん」と渋そうな反応だったにも関わらず、売ってくれました。

 

 

 結論、

 

大は小を兼ねるとは限りません!

 

 

 後で知りましたが、2人分淹れるのが味わいのバランスが良いという意見があり、4人分淹れるにしても、2人分を2回淹れればいいだけ、とのことでした。

 ドリップ法によっては大差ないですので、大は小を兼ねることもあるといえばあります。

 

 大きいサーバーといえど、サーバーは大きかろうが小さかろうが関係ないので、ドリッパーのみ2人用を用意すれば良かったものの、2人用サーバーの方が可愛かったので、追加で購入してレギュラーになりました。4人用の方も、来客時やアイスコーヒーをつくる時なんかに使っています。

 

 

 ドリップポットタカヒロは、通常タイプの他に、さらに注ぎ口の細い"雫"というタイプがあります。初心者にはそっちが良いだろうと勧められたものの、Amazonで探す内に間違えて通常タイプを買ってしまうというw

 当初こそそのミスがショックだったものの、今では満足。慣れてくると多様な淹れ方が可能で、デザインもシンプルながら可愛いのです。

 

 

 ポーレックスのミルは、簡単に挽き目の設定でき、挽き目もそこそこ。シンプルなデザイン性に、携帯性も良く、手入れもしやすいと中々の性能。それに対し値段も7000円くらいとコスパが素晴らしいです。

 

 

 

 さて、道具は揃いましたが、

 

 

 

 

 

 

 

 

淹れ方、全くわかりません!

 

 

 

 

 

 

 グッズを購入した際に大下さんが、「コーノ式かなざわ珈琲」という本を貸してくれましたので、それを見て勉強するも、

 

 

 

 

 

さっぱりわからんw 

 

 

 

 

 

 淹れ方の基本をまず知らなかった上、静止画(本)だったこともあり、理解できず。初めて淹れたコーヒーは激マズでした。

 

 後に七不思議さんが、「豆と焙煎が良かったらどう淹れても美味しいけどね」と言っていました。実にそうだと今では思う反面、この初期のことを思い出すと、「どえりゃぁ下手なら不味くなる」ということもあり得ると学びました汗

 

 

 

 

 

 「どんな豆でも美味しく淹れるのがプロだろう?」

 

みたいなこという人がいますが、

 

 

 

 

 

はっきり言って違います。

 

 

 

 

 

 もちろん、その豆を理解し、その豆が最大限に美味しいと言える淹れ方はできるかも知れませんが、どうしても限界はあると思います。

 そもそも、それができるならスペシャルティは存在意義を失います。

 

 少しでも美味しい豆を作りたいという思いがあって、大変な思いをされながら生産してくださっている生産者に対しても、失礼な考え方と言えるだろう。

 

 ドリップをする、いわば抽出士は、美味しい豆を消費者(口や舌)に良い形で届けるための仲介役なのではないかと思える。

 

 

 ですので、美味しい豆を作ってくれる生産者さん、焙煎士さん、流通させてくれる方へのリスペクトを忘れずに、豆をより活かせるように勉強していきます。

 

 

・日々淹れる。

・前職場へグッズを持ち込み、毎日コーヒーを淹れる、振る舞う。

・気になることを実践してみる、比較してみる。

・喫茶店等で飲んで感じる。

・喫茶店等で話を聞く。

・本を読む。

・ネットを見る。

 

 

 ネット(動画含め)を見るということはあんまりしていませんが、にしても情報が多い!

 

 

 

 コーヒーに対する考え方、取り組み方は人それぞれで多く、色々見ても混乱します。道具によっても異なりますしね。

 とはいえ、豆が多ければ濃い、湯が多ければ薄い、温度が熱いと濃く、などなど、法則というか、科学的?な基本はあるので、それを組み立てていきます。

 蒸らしはどう、とか言い始めると長いので、今回は割愛。

 

 

 

 

 そんなこんなで学んできたものの、ある程度技術がついてくると、美味しい豆を仕入れている以上どう淹れても美味しい。という状態に。

 そして、誰かに飲ませているわけでもないので、フィードバックももらえない。

 

 

 わし、上達してる?

 

 

 となり、伸び悩んでいる感覚。

 

 

 そこで、視覚的にも客観的にもレベルアップがわかるように、検定を受けてみることに。

 検定を取ることで、"自分はコーヒーの知識を得た"という一つの到達点が目に見えることになると同時に、他者から見た時にも信頼を得やすいのではないかと思います。

 11月に講習があって、12月に試験があります。頑張りまーす。

 

 

 

 

 

 

 さて、これまで学んだ抽出法ですが、

 

JOKI COFFEE理論

コーノ式かなざわ珈琲

4:6メソッド

 

これまで得た経験、知識から豆を知り、計算して淹れる

 

です。

 

 

 JOKI COFFEE理論は、コーヒー教室で教えてもらった淹れ方。

 豆1:湯10で抽出。挽き目は中細挽き~中挽きくらいだったかな? 中心に作った蒸らし点(ホール)が凹んできたら、注湯して再度膨らませ、凹んできたらまた膨らませるようにして抽出する。ことが基本となります。湯温は深煎りなら低め、浅煎りなら高めとざっくり。

 よく見るレシピと比べると、使用する豆の量が多いという欠点(消費の多さ)を抱えるが、コーヒーの味をしっかり引き出すメリットがあり、中々美味しく淹れることができる。ドリップの仕方で濃さの調整が可能だが、逆にいえば慣れがなければ安定しない。

 

 

 コーノ式かなざわ珈琲は、借りた本から。

 コーヒーの抽出は後半に進むにつれ、味がなくなり雑味が抽出されるという考え方から、中盤以降は抽出せず。前半に濃い抽出液を作ってお湯を足す、という方法。

 味や香りを出しつつも非常にクリアな味わいになるため、初心者から上級者まで良い淹れ方ではないかと思う。JOKI COFFEEも七不思議も絶賛のドリップ法。一見、お湯を足すことで薄くなるように思えるが、意外にも薄くなることはない。先述したように抽出液は後半に進むにつれ味がなくなっていくので、それが水に変わっても大して問題ないのだ。この違いは、人によってはやや物足りなくなるかも知れないが、人によってはクリアで美味しいコーヒーとなる。

 全体の1/3の抽出液だけを作るので、最近流行りのミニサイズの水筒に入れて持ち運び、会社などでお湯を足して飲むという利便性もある。

 

 

 4:6メソッドは、世界一になったことのあるバリスタさん(粕谷哲さん)が考案した淹れ方で、粕谷さんとタッグを組んでPHILOCOFFEAというお店をしている梶さんから教えて頂いた。

 豆1:湯3×5の抽出。(例15g使用する場合、45g注湯を5回行う) 前半の40%甘さ、後半の60%で濃度を調整するという考え方です。浅煎りなら93℃、中煎りなら88℃、深煎りなら83℃が目安。

 45秒間隔で決められた湯量を淹れていき、1回1回落とし切り。挽き目は粗挽きの設定で、5回落とし切りでも雑味が出にくく、適度な雑味もコーヒーの味を形成すると捉えている淹れ方のように思います。

 ドリップの際に発生する泡は雑味の元と言われることが多く、落とし切る前に注湯する、ドリッパーを外す、と学んでいたのだが、4:6メソッドいわく、それは都市伝説とのこと。1回1回の抽出毎に、違う成分を抽出しているという。

 注湯量、時間が固定化されている為、再現性が非常に高く、初心者でも真似がしやすく、オールラウンドな味わいに仕上がるが、良くも悪くもオールラウンドである部分もある。

 

 以上3つ、ベースはあるが、それが正解ではなく、調整しながら自分の好みやドリップ法を見つけていくものとのこと。

 

 

 ちなみに、かなざわ珈琲や、4:6メソッドでいう抽出について検証もしてみた。

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 抽出を5回に分け、左から1投目となる。

 色の濃さが段々薄くなっていくのがわかる。味も徐々に落ちて、ほぼ水のようになっていく。

 1投目は蒸らしの段階で出た液であることもあり、味としては粗い。

 香り、味共に2投目が美味しく、投数が増えることに薄まっていく。

 

 

 

 

 そして最後の、大雑把な項目、「これまで得た経験、知識から豆を知り、計算して淹れる」。これはYou Tuber【岩崎泰三】から学んだ。

 

 静止画ばかりではイメージもわかない、とYou Tube検索してヒットしたのが岩崎泰三氏。

 岩崎泰三本人の雰囲気、コーヒーへの思い、動画の作り方(編集、BGM等)は、見ていてストレスがなく、参考にさせてもらうに至る。 岩崎泰三氏以外にもコーヒー系You Tuberは多いが、あれこれ見ても皆意見が違うので参考にし過ぎれないのと、肌に合わない感じがあり、見ていない。

 

 岩崎泰三氏が動画内でしているドリップは、コーヒー毎に違う方法をとっているもののベースはあり、豆20g中細引きを86℃のお湯で260g抽出すること。ただし、豆30gで260g抽出することがあったり、湯温が90℃だったりと例外はある。

 

 フレーバーを愉しみたい時は蒸らしをしっかり行って一気に注湯したり、しっかり味を出したいものは点滴ドリップでじっくりドリップしたりと様々だが、こうした目的でこうしていると説明がある。残念ながらそれを見ても、結果が自分の中に実感としてわからない欠点があったが、動画の登録者数が増えてきたおかげか自家焙煎の豆をオンライン販売するに至り、自宅で実践することが可能になった。(NOUDO)

 

 この方、焙煎技術も素晴らしく、試しに購入した豆がまた美味しい。届いた豆に合わせた(岩崎泰三理想の)ドリップができるよう、ドリップレシピもついてくる。が、正直ちょっとわかりにくい。

 

 

 岩崎泰三氏の動画や豆を通して学んだことが、

 

豆ごとに合わせたドリップを目指す

 

ということ。

 

 特に、再現性の高いオールラウンドな4:6メソッドは、比較をする上でも便利で一時期ずっとそのドリップ法だったわけだが、岩崎泰三氏のレシピによるドリップと比較して衝撃を受ける。味わいが全く違うのである。4:6メソッドの方はオールラウンドで美味しいが、引き立つものがない。岩崎泰三レシピだと解説もあるおかげか、豆の良さ、パワーがしっかり出て、感じることができる。

 

 4:6メソッドは便利だが、その便利さに甘え、豆との対話をしていなかったと反省をするに至る。(誤解を与えている恐れがあるが、決して4:6メソッドがダメということではない。4:6メソッドも素晴らしいドリップ法だ)

 

 

 動画内で岩崎泰三氏がこんな感じのことを言っていた。

 

「生産者や焙煎士には、どういった豆を届けたいという思いがあるはずだが、その声を消費者に届けるには至っていない。それも伝えていきたい。」

 

 これを聞き、逆にわしも消費者としてそれを感じ取ろうとしていなかったのではないかと反省したと同時に、美味しい豆に惜しみない努力をしてくれる生産者、焙煎士、それを流通させてくれる方へのリスペクトの念が芽生えた。(これまでもしているつもりだったが、曖昧なものだったようだ)

 

 

 わしは色々なことに興味を示す一方で、飽きやすいという部分がある。

 それが大きなデメリットになることはあまりないものの、突き詰めたいと思ったことでも、飽きてきてしまうことはやはりある。例えば、ツーリングが好きだが、高知県内は行き過ぎて県内ツーリングに気乗りしない、など。

 

 その点、コーヒーは、生産国、農園、精製、焙煎で数えきれないほど味があり、ドリップ(豆の量、挽き目、湯温、湯量、淹れ方、ドリッパー、ペーパー、またはネル)でも味が変わる。無限大といっても過言ではない。 そして食べるのが大好きなわしにとって、お菓子のお供としても最高である。飽きたくても中々飽きられないので助かっている(ヲイ)

 

 

 

 

 

 さてさて、コーヒーを学んでいく上で、さらに弊害になったことが一つ。

 学んだことを自分に中にひとつずつ固定していくと、コリコリに固まってしまったのである。

 

 例えば、

・ペーパーを*リンスするかしないか、どっちがいいかと検証して、した方がいいと思ったら、それに固定する。

(*リンス:ペーパーフィルターを使用する前に湯通しし、ペーパー臭さを取り除く。ドリップ後の味への影響があるが、気になる人は気になるし、ならない人はならない。フィルターの種類によってもペーパー臭さの強弱が異なる。)

 

・深煎り豆はぬるめのお湯の方がいい(83~85℃)

(温度が高いと味が濃く出やすい為、深煎りの持つ苦味が出過ぎてきつくなる印象)

 

など。

 

 コーヒーについて情報を得る中で、突き詰めれば突き詰められることは多い。ミニ四駆を少しでも速くする為に、カバーを肉抜きするように。(例えがマニアック)

 

 

 弊害と言ってきたが、突き詰めがなぜ弊害になるのか?

 

 

 弊害弊害といってきたが、実際に弊害というと語弊はある。

 言い直すと、コーヒーに対する考え方になる。

 

 

 

 これまた、気づかせてくれたのは岩崎泰三氏になるのだが、気づかせてくれたことは、

 

 

コーヒーは懐が広い

 

 

です。

 コーヒーもそうですが、それを感じる人の心の持ち方でもあります。

 

 色々説明し始めたら、かなりくどくなってしまったので、省略しながらお話します(たくさん書いてどえりゃあ量になったので、編集w)

 

 

 彼が、昔から愛用しているという"ポーレックス"ミルのレビューをする動画がありました。

 岩崎泰三氏は、手挽きミル最高峰と言われる"コマンダンテ"を所持しているにも関わらず、あえてポーレックスをレビューするのが面白いと思ったわけです。

 そして、わしもポーレックスとコマンダンテ、共に所持しています。自宅では電動ミル"みるっこ"、外でもコマンダンテがあるため、コーヒー趣味を始めた時から所持しているポーレックスが使われることはほぼなくなっています。故に、この動画に惹かれたかも知れません。ミルだけに・・・(惹かれる、挽かれる)

 

 

 豆を挽くと、どうしても微粉が発生します。

 微粉は、ミルが優秀であるほど少ないです。

 

 微粉はドリップの味に悪影響を及ぼす。

(例・中挽きや粗挽きにした豆をドリップしても、その中に極細挽き(微粉)がまざっていれば、そこだけさっさと抽出を終え、出がらしを出し続ける存在になる)

 

 なので、微粉をカットする道具すらあります。微粉をこすことのできる(ふるいにかける)缶が売られていたりする。

 微粉は邪魔だ!と、それを使って微粉を除去する人がいました。微粉も計量した豆の中に含まれているので、それをカットするとそもそもの豆の量も減るわけだが、そこは気にならないのかと突っ込みたくなるw

 

 話は戻って、

 精度の悪いミルならともかく、そこそこ良いミルであれば、微粉の存在によってコーヒーが不味くなるとは考えにくいです。"突き詰める"、となれば、その微粉(誤差)もない方がいいのかも知れませんが。

 

 岩崎泰三氏は、その微粉ですらコーヒーの一部として許容していました。

 

 

 ここで気づかされたのです。

 

・美味しい豆は、その程度で揺らがない。

・微粉による味もまた面白い(決してデメリットとは限らない)。

・何より、受け取り側の心の許容の問題でもある。

 

 

 コーヒーの世界に入りたいと思ったこと一部に、コーヒーの懐の広さがありました。色々なものを受け止めてくれるような、懐の広い飲み物という印象だったのです。悩み事があったら海と対話する、という感覚に近いといってもいいかもしれないが、違うかもしれない(結局どっち!?)

 

 そう考えた時、その誤差を愉しめないのはいかがなものか。

 むしろ、愉しめる部分ではないか、と再認識したわけです。

 

 

 岩崎泰三氏は、微粉カットの他に、目分量計量(経験のなせる技?)、ペーパーにリンスをしないというところもありますが、どれも考え方によっては誤差でありつつも、コーヒーの一部なのです。

 それらをカットせずに許容するという心の広さに、コーヒーが気に入った1年前を思い出しつつ、わしは魅せられたのかも知れませんね。

 

 

 コーヒーに携わっていても、先人たちから話を聴く機会がまずないので、そういう意味では良い出会いだったのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 そんなこんなで1年が過ぎました。

 こだわりの豆を自宅に常備するようになりましたが、身近なお客さんを呼ぶことも難しいご時世(?)ですので、自分で飲むばかり。

 

 もう少しで緊急事態宣言もひとまず解除になりますし、わし自身もワクチンを打っています(といってもまだ1回目なんだけど)

 心に余裕ができましたら、ぜひ、お互い感染拡大に気を付けながらコーヒーを愉しみにきてくださいまし。(玄関にアルコール消毒準備。女性にも優しい保湿成分入りですwww)